2006年06月05日

1日1億円つぎ込まれる八ッ場ダムを視察

みなさんは、八ッ場(やんば)ダムをご存知ですか?

6/3(土)、群馬県吾妻郡長野原町に建設予定の八ッ場ダムを視察してきました。

建設予定地に立つ筆者
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吾妻郡長野原町は、日本のロマンティック街道と呼ばれるほど美しい吾妻渓谷と紅葉の名所で群馬県の名勝にも指定されている場所である。

また1193年源頼朝が浅間狩りの折りに発見したのがその始まりという川原湯温泉もある。

吾妻渓谷や川原湯温泉がダム建設によりなくなろうとしています。
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八ッ場ダムの概要
建設場所:群馬県吾妻郡長野原町
計画開始:1952年
完成予定:2010年
総工費:4,600億円(予定)
2006年度予算:357億円1日当り9,780万円
建設目的:治水と取水

ダム建設の調査が始まったのが昭和27年(1952年)。気の遠くなるような昔である。
なぜこのような長期間に渡って建設されていないのか、建設費になぜこのような巨額の資金が投入されているのかの理由を把握するために、ダム建設で沈もうとしている温泉街で聞き込み調査を行った。

温泉街でインタビューする筆者
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建設が計画された当初は、多くの住民が建設に反対していて、ダム建設反対派の町長を選出し、戦ってきたが、国・県からの交付税や補助金カットという兵糧攻めを受け、やむを得ず建設容認に傾いているのが現状である事がわかった。
また、建設費が巨額な理由は、建設用の橋や移設する道路・線路等の附帯工事の規模が大きいためだとわかった。
さらに、ダム建設のため沈む地区の住民は、土地等を行政に売却するのだが、たとえ売却単価を高くしたところで、代替地の住宅を買う資金も高く設定されているので、住民にとっては、生活環境が著しくかわるという被害を被る補償が十分になされていない事がわかった。

詳しい話を語っていただいた、川原湯温泉柏屋のご主人の語りや仕草には、哀愁が漂っており、54年にも及ぶ対立の間に、地元住民の方も疲労困憊しているのが痛いほど伝わってきた。

それにしても、これほどまでに住民の生活や精神を痛めつけてまでダムを建設する必要が本当にあるのであろうか?
54年も月日を経て完成していないという事実が、ダムの建設が緊急かつ重要ではない事を示しているではないか。

八ッ場ダムの現状は、我が国の行政の問題を端的に示した象徴的な事例である。
改めてこの国の税金の使い方・地方自治のあり方に大いなる疑問を抱くと同時に、解決策のアウトラインが明確になってきた。

今回突然のアポなし取材に応じて頂いた地元の住民のみなさまには、WEBサイト上ではあるが、感謝の意を表させて頂きたい。
我々としては、少しでも早く八ツ場ダムの建設問題から住民の方々を解放すると同時に、本問題を教訓にし二度とこのような問題がおこらないような仕組みを作れるよう行動していく所存である。

posted by 税金知郎 at 22:02| Comment(5) | TrackBack(0) | 無駄な公共事業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
通りがかりで初めて見ました。
ダム問題は本件や長野県に限らず大きな問題になってますね。無駄なダム建設をやめさせることは非常に重要かと思いますが、
それよりもまずしなければならないことは日本の電力供給問題について考えねばなりません。ご存知のとおり国内の電力消費量は年々増加する一方でこれまで主力であった火力は二酸化炭素排出の問題もあって今後増強は難しいと考えられております。水力は投資額の大きさや建設時の環境への影響度を考えると今後主力になるとは言えず、新発電方式もあくまで補完的な電力程度でしかならないことが自由化以降分かってきました。そういう状況下で日本が今後も経済活動を進めていくには原子力に頼らざるを得ず、またそれによって将来の電力供給計画を立てることでダムは要らないという話にすべきかと個人的に考えます。
数値的根拠を持たず、通りがかりで色々書いてスイマセン。別に批判をしているのではないことをご理解いただきたくお願い申し上げます。
Posted by Bart at 2007年08月08日 12:43
の一層 糖尿病と妊娠 これまで住民ら リボン付カ 今日の朝刊 武装闘争継続 タヒチ と述べた 連イラク支援団 政権を維持した場合
Posted by を終 at 2007年08月15日 02:03
公式に 犯罪の要因も指 イスラミヤ 摘されている イスラエル国内で 捜査筋 共通して反対するテーマ アルジャジーラが報じた サイエンス 多面
Posted by 糖尿病と妊娠 at 2007年08月17日 20:29
 掲載記事を興味深く読ませていただきました。佐藤謙一郎さんには大変お世話になっています。記事中、「他の地域でダム建設反対を行っている団体の方が、いじめにも近い苦言を毎日のようにかけているとの話を伺った」とありますが、これは事実ではありません。
 現地では風評が多く、根拠なく市民団体の名前が使われることがしばしばあります。
 地元と下流がダム起業者によって分断されてきたように、市民運動も巧妙に分断するのが、人間不信の国策であるダム事業です。八ッ場ダムを止める為には、まずは人間同士の信頼関係を取り戻さなければならないと思います。
Posted by 渡辺洋子 at 2007年10月28日 17:00
もよも
Posted by な゛゛せ at 2009年05月13日 11:22
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